小ネタを一本上げておくことにしました。
いつものごとくのグッダグダ小噺であります。会話劇です。フォントいじってます。
今年も見捨てずに通って下さった皆々様に、多大なる感謝を込めて。
ありがとうございました! よいお年を!
「俺ぜってー『ガキ使』見るからね!」
「駄目だ『ダイナマイト』以外認めねーぞ俺は」
「えー! ヤダヤダ! ていうかたまには俺の意見採用してよ!」
「何言ってんだお前みてーなのは甘やかしたら終わりだろ」
「どーせまた最後には『総長に逆らうのか』って言うんだろー!」
「解かってんなら諦めろよ」
「おーぼーだ! しょっけんらんよーだー!」
「オイ発音が平仮名だぞ」
「何をもめてるんですか?」
「……廊下まで、響いていたぞ……」
「あ、孝二郎さーん! 慶がさあ、俺が『ガキ使』見たいって言ってんのにダメってんだよね」
「俺は魔裟斗の引退試合が見たいだけだ」
「ちょっと、何盛り上がってるんですか? 家の外まで聞こえましたけど……」
「チャンネル争いですよ、慶一郎様と颯一郎さんの」
「何と何でもめてるんですか?」
「「『ガキ使』と『ダイナマイト』」」
「……こうなると……どこまでも、平行線だ……」
「まあ、ここはオーソドックスに『紅白歌合戦』でいいんじゃないですか?」
「はあ? そんなんつまんねーだろ」
「……お好きなようにして下さい。私はテレビなんてなくても構いませんから」
「よっしゃ! じゃ、やっぱここは多数決ってことで!」
「おう。将二郎は? どれがいい」
「……自分は……『ゆく年くる年』が、見られれば……それで……」
「なんであなたはそれに重点おいてるんですか!?」
「葉子は何かあんのか?」
「え? いや~……あたしは、特には……」
「よし、ならお前も『ダイナマイト』にしろ。これで二票だ」
「ちょ、慶、ズルい! ねえ葉子、葉子も『ガキ使』にしよーよ~」
「フン何言ってんだバーカ、辞書で『夫唱婦随』って調べて赤線引いとけバーカ」
「二回もバカって言ったー!!」
「つーかそもそも多数決っつったのお前だし」
「はあ~……年越しそばの準備でもしてきますかね……」
「あたしにも手伝わせて下さい孝二郎さんお願いします」 (←切羽詰った目)
「「ぜってー譲んねーからな!!」」
2009年のシメにまさかのグダグダ。や、小噺はグダグダが基本ですけども。
こういう季節物ネタが好きです。
ちなみに私はガキ使見ます。もうすぐ始まるのでここらで!